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3月, 2026の投稿を表示しています

オンライン授業の利点

 新年度を前に、作文・小論文の少人数講座についてお問い合わせを頂くことが増えています。 昨今の大学受験では、年内入試が増え、小論文を避けて通ることが難しくなっている…という情報から、少しでも早く文章を書くことに慣れておきたいというお考えをおもちの方が多いようです。  個別説明会では、当講座のオンライン授業についてのお声をよく頂きます。多くは「小論文講座は受講したいけれど、オンライン授業がちょっと…」というお声です。オンライン授業での集中力を含めて、オンライン授業そのものに対するご不安は当然のことかと思います。そこで、そんなお声に対して、オンライン授業の利点をお伝えしておりますが、今回は画面上での共有によって可能になる次の二点についてお話しします。 1.他の受講生の実際の文章を見ることができるということ  与えられた同じテーマについての論述において、自分とは全く違った観点から考え、文章化しようとしている他の受講生の発想や論述法を画面を通して知ることは、自分自身の論述に対する大きなヒントになります。読解問題とは違い、作文、小論文においては実際に自分で書いてみて初めて行き詰まりを経験することになりますが、どのように書き進めていくのか、その際にどのような表現がいいのかといった問題に対するヒントが他の受講生の考えや論述に見つかることが多いのです。授業中に「さっきの人も書いていたけれど…」といった声が聞かれ、「画面上での他の人への先生の指導がヒントになった」と言われることが多いのもオンライン上ならではです。 2.自分の文章を見ることができるということ  「自分の文章を見ること」くらいはいつでもできると思われるかもしれませんが、文章を書くこと全般において、自分の文章を自分の中で完結させない、つまり、他者の眼で自分の文章を見直すことはとても重要です。しかしながら残念なことに、実際にはこのように「客観性」をもって自分の文章を見直すことがとても難しいのが現状です。自己満足の文章で終わらないためにも、自分の文章を画面を通して客観的に見なおし、内容や展開を考えてみることで、実際に書いている段階では気づかなかった間違いや、書き足さなければならない内容、逆に必要ないと思われる点が明確になってきます。「自分で読み直している時には、まったく気づかなかった」という声がよく聞かれ、自分自身...

漢詩

「漢詩がヤバかった!」と中学生の生徒さんが教室に駆け込んできました。定期テスト前に一緒に勉強した漢詩が当日のテストで完璧だったとのこと。「ヤバい」が反対の意味ではなくてホッとしました。  漢詩については、解釈に苦しむ人が年々増えている印象を受けます。学校の授業プリントに書き込んだことや、口語訳を見ても訳の意味そのものがよくわからない…という人が増えているのです。その結果、形式的なことだけを暗記して、とりあえずテストを乗り切ろうとするようです。  昔々、大学一年生の時に私が受けた漢詩の授業は衝撃的でした。高校の授業で習った同じ漢詩が、まったく違うものとして私の前に現れた感じがしたのです。自然を歌った詩、家族の詩、友情の詩、別れの詩、戦争の詩など、詩という形式の中で、一語一語に込められた思いと、そこから沸き起こる豊かなイメージに、大袈裟ではなく詩の力を感じ、純粋に「漢詩はすごい!」と思った経験でした。  今、改めて高校と大学の授業の違いを考えてみると、それは解釈において詩の形式から入るのか、詩に込められた作者の思いから入るのかの違いであるように思います。形式から入ってしまうと、詩そのものの理解が難しく感じられ、詩のもつイメージを思い描くことができない結果に陥ってしまいます。一方、作者のあふれる思いが最初にあることを理解し、それを形式の中で冷静に表現する作者の作詞の過程をたどりながら解釈してみると、詩のイメージと形式がうまくかみ合って、深い詩の理解につながっていくように思います。  生徒さんとの漢詩の授業は私にとっても、心が大学時代の自分に戻る時間です。あの衝撃的な漢詩の授業には到底及びませんが、恩師の書かれた本を見返しながら、漢詩のもつ力を生徒の皆さんに少しでも伝えることができればと思い、一緒にテスト勉強に励んでいます。 世田谷国語小論文講座 森本

嬉しい初対面

昨日、中学受験を終えた小学六年生の生徒さんがお母様と一緒に合格の報告に来て下さいました。通塾には時間がかかるとのことで、オンラインでのご受講をご希望されていたため、これまで一度も対面でお会いすることがなく、最初から最後までオンライン上での授業でした。いつもの画面上とは違い、最初はお互いに落ち着かない⁈という印象でしたが、少し話し始めるといつものように話が弾み、とても嬉しい初対面の時間となりました。話が弾み、第一志望校の合格が難しい中学受験を乗り越えて、一番行きたかった学校での春からの生活を心待ちにしている様子を見ていると、私まで心が躍る気持ちになりました。  最後の最後に、画面上ではなく、対面で喜びを分かち合うことができたことは至福の経験でした。 世田谷国語小論文講座 森本