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投稿

志望理由書作成を通して

今年度も、大学の推薦入試がスタートし、当講座でも早々に第一志望校合格の嬉しい声を聞くことができました。 毎年のことながらですが、志望理由書の作成に向けての準備を早くから行い、実際に何度も書き直しながら考えを深めると同時に、着実に文章がブラッシュアップされていったことが勝因の一つだったと確信しています。  志望理由書の作成をそばで見ていると、いつも同じ経験をすることができることに気づきます。 それは、志望理由書の完成を迎えると同時に、なぜか高校生たちがひと回り大人っぽく!?なったように感じることです。 志望理由書に取り組むことで、これまでの自分の取り組み、その大学・学部・学科を志望する理由、入学後の姿が明確に頭の中で整理され、今までは意識されなかった「自分」というものが発見されるというのか、明確になってくるというのか、出来上がってくるというのか、いずれにしても、ご本人まるごと成長した感じで、それはそばで見ていて、羨しくなるような感覚です。  そして、ご本人は、続けて面接に向かう自信がメキメキと湧いて…とまではいかないかもしれませんが、意外に「面接はそこまで嫌じゃない」という声が聞こえるのも例年のこと。確かに、あれだけ志望理由書を書くのに考え抜いたもんね…ということで、今年もそのような勇者たちが揃ってくれました。本番の面接では、2人、あるいは3人、それ以上の大人(それも専門家)の質問に、たった一人で挑んでいくのですから、本当にたいしたものです。  年内入試真っ盛り。勇敢な高校生たちに幸あれ!!皆さんの合格を心から祈っています。 世田谷国語小論文講座 森本嘉子
最近の投稿

すべて書き直してみる

先日、体験授業をご受講中の高校3年生の生徒さんから嬉しい声を聞くことができました。年内入試を目標に、この春休みに大手予備校の小論文講座を受講し、その後当講座の小論文講座の体験授業をご受講中という生徒さんです。「体験授業はどんな感じかな?」という質問に、「やっと、小論文の勉強の意味がわかった。」という答えでした。春期講習で受けた小論文講座ではテーマに対するアプローチの仕方にとどまってしまい、実際に書くというところまで進むことができなかったため、自分の主張を文章にどう落とし込んでいけばいいのかがわからなかったそうです。そもそも書くことは苦手ではないので書きたい気持ちはあるけれど、結局、どう書いていいのかわからなかったとのことでした。  小論文においては一度書いてみて、添削でのアドバイスを参考にもう一度、実際に全てを自分で書き直してみるということが大切です。添削のコメントを読んで、理解だけして書き直しをしないのは、小論文においては何の意味ももちません。添削を参考に、もう一度最初から書き直そうとすると、必然的に論の展開の仕方などを再考し直さなければならなくなるため、その展開に応じた論述が求められます。当講座では平均3回ほどの書き直しを行い、完成を目指しますが、時には一番最初の原稿とは全く違った内容になることもしばしばです。完成させた小論文は生徒さんの大きな自信になっていますので、書き直しの苦労も厭わない?様子も見られます。自分の考えがテーマに沿った納得のいく形で文章化されていくことは、実はとても楽しい経験です。 世田谷国語小論文講座 森本嘉子

ブログ 「わからない」ことから

「わからない」ことが「わかる」ようになることは、学習において何よりも得がたい喜びです。算数や数学で、なかなか解けなかった問題がスラスラ解けるようになる。これも「わからない」ことが「わかる」ようになることですが、文章を書くことにおいてはどうでしょうか。  そもそも「わかる」とは、物事を論理立てて細かく分けるという意味に由来しています。ということは、「わからない」とは物事を論理立てて細かく分けることができていない、すなわち、様々な知識が分類できず雑然とした状況にあることを意味することになります。一つの文章を仕上げることを考えてみると、必要な知識と必要ではない知識が混ざっていて、あるテーマについての知識がバラバラとある「わからない」状態です。そこで、その知識を論理立てて分類する(=「わかる」)ようにする必要がありますが、その際には、どの観点から分類するのかを思考することが必要になります。おそらく、どの観点から分類するのかが文章の出来不出来を左右することになると思うのですが、訓練を要するところです。  こうした思考を経てある観点によって分類された知識は、文章のキーワードとして文章を書く際に重要な役割を果たすことになり、読む人にとっては、道路標識的なものとなります。  これから小論文など本格的な文章を学ぼうとする人は「わからない」ことを「わかる」状態にする訓練から始めてみてはどうでしょうか。次への大きなステップになるはずです。 世田谷国語小論文講座 森本

オンライン授業の利点

 新年度を前に、作文・小論文の少人数講座についてお問い合わせを頂くことが増えています。 昨今の大学受験では、年内入試が増え、小論文を避けて通ることが難しくなっている…という情報から、少しでも早く文章を書くことに慣れておきたいというお考えをおもちの方が多いようです。  個別説明会では、当講座のオンライン授業についてのお声をよく頂きます。多くは「小論文講座は受講したいけれど、オンライン授業がちょっと…」というお声です。オンライン授業での集中力を含めて、オンライン授業そのものに対するご不安は当然のことかと思います。そこで、そんなお声に対して、オンライン授業の利点をお伝えしておりますが、今回は画面上での共有によって可能になる次の二点についてお話しします。 1.他の受講生の実際の文章を見ることができるということ  与えられた同じテーマについての論述において、自分とは全く違った観点から考え、文章化しようとしている他の受講生の発想や論述法を画面を通して知ることは、自分自身の論述に対する大きなヒントになります。読解問題とは違い、作文、小論文においては実際に自分で書いてみて初めて行き詰まりを経験することになりますが、どのように書き進めていくのか、その際にどのような表現がいいのかといった問題に対するヒントが他の受講生の考えや論述に見つかることが多いのです。授業中に「さっきの人も書いていたけれど…」といった声が聞かれ、「画面上での他の人への先生の指導がヒントになった」と言われることが多いのもオンライン上ならではです。 2.自分の文章を見ることができるということ  「自分の文章を見ること」くらいはいつでもできると思われるかもしれませんが、文章を書くこと全般において、自分の文章を自分の中で完結させない、つまり、他者の眼で自分の文章を見直すことはとても重要です。しかしながら残念なことに、実際にはこのように「客観性」をもって自分の文章を見直すことがとても難しいのが現状です。自己満足の文章で終わらないためにも、自分の文章を画面を通して客観的に見なおし、内容や展開を考えてみることで、実際に書いている段階では気づかなかった間違いや、書き足さなければならない内容、逆に必要ないと思われる点が明確になってきます。「自分で読み直している時には、まったく気づかなかった」という声がよく聞かれ、自分自身...

漢詩

「漢詩がヤバかった!」と中学生の生徒さんが教室に駆け込んできました。定期テスト前に一緒に勉強した漢詩が当日のテストで完璧だったとのこと。「ヤバい」が反対の意味ではなくてホッとしました。  漢詩については、解釈に苦しむ人が年々増えている印象を受けます。学校の授業プリントに書き込んだことや、口語訳を見ても訳の意味そのものがよくわからない…という人が増えているのです。その結果、形式的なことだけを暗記して、とりあえずテストを乗り切ろうとするようです。  昔々、大学一年生の時に私が受けた漢詩の授業は衝撃的でした。高校の授業で習った同じ漢詩が、まったく違うものとして私の前に現れた感じがしたのです。自然を歌った詩、家族の詩、友情の詩、別れの詩、戦争の詩など、詩という形式の中で、一語一語に込められた思いと、そこから沸き起こる豊かなイメージに、大袈裟ではなく詩の力を感じ、純粋に「漢詩はすごい!」と思った経験でした。  今、改めて高校と大学の授業の違いを考えてみると、それは解釈において詩の形式から入るのか、詩に込められた作者の思いから入るのかの違いであるように思います。形式から入ってしまうと、詩そのものの理解が難しく感じられ、詩のもつイメージを思い描くことができない結果に陥ってしまいます。一方、作者のあふれる思いが最初にあることを理解し、それを形式の中で冷静に表現する作者の作詞の過程をたどりながら解釈してみると、詩のイメージと形式がうまくかみ合って、深い詩の理解につながっていくように思います。  生徒さんとの漢詩の授業は私にとっても、心が大学時代の自分に戻る時間です。あの衝撃的な漢詩の授業には到底及びませんが、恩師の書かれた本を見返しながら、漢詩のもつ力を生徒の皆さんに少しでも伝えることができればと思い、一緒にテスト勉強に励んでいます。 世田谷国語小論文講座 森本

嬉しい初対面

昨日、中学受験を終えた小学六年生の生徒さんがお母様と一緒に合格の報告に来て下さいました。通塾には時間がかかるとのことで、オンラインでのご受講をご希望されていたため、これまで一度も対面でお会いすることがなく、最初から最後までオンライン上での授業でした。いつもの画面上とは違い、最初はお互いに落ち着かない⁈という印象でしたが、少し話し始めるといつものように話が弾み、とても嬉しい初対面の時間となりました。話が弾み、第一志望校の合格が難しい中学受験を乗り越えて、一番行きたかった学校での春からの生活を心待ちにしている様子を見ていると、私まで心が躍る気持ちになりました。  最後の最後に、画面上ではなく、対面で喜びを分かち合うことができたことは至福の経験でした。 世田谷国語小論文講座 森本

古文について

国語という教科でみた時に、古文が足を引っ張ってなかなか点数が取れないという声を聞くことがあります。学校の古文の授業においても、「先生の説明がまったく耳に入ってこない」「どうしてその口語訳になるのかわからない」という高校生も多いのではないでしょうか。定期テストは、かなりの気合いで範囲のノートやプリント、問題集を丸暗記することで乗り切るということがギリギリできても、それが古文の力には直結せず、初見の問題にはお手上げ状況…という悲しい結果になってしまう。そして気づくと大学入試を考える時期に…。  古文の勉強については、3本柱が必要です。 1.助動詞・助詞を中心とした古典文法の理解 2.読解に必要となる形容詞、形容動詞を中心とした古語単語の暗記 3.人物関係、主語をつかむための敬語の整理  いずれも古文の正確な読解には欠かせないものです。 特に古典文法については、学年や学校の進度に関係なく、最初から進めていくことができます。 その際には、学校の文法書と市販の文法問題集を並行して取り組んでいくことで、違った角度からの説明を見ることができ、記憶に定着させやすくすることができます。 また、進度については、高校一年生の段階で、古典文法の内容がほぼ理解できることを目標に進めると、二年生、三年生での勉強が格段に楽になります。  古文の読解力をつけるためには、文法を避けて通ることはできません。古文を得点源にできるように早めの対策をお勧めします。 世田谷国語小論文講座 森本